火曜日 12月 28, 2010 at 17:01
“今後の動向を考える2つのポイント
第1のポイントは、「ネットのユーザーが大幅に増加し、大衆化した」という点だ。
立ちあがりの初期、自分でコンテンツや商売を「供給」し、面倒なこともいとわない先端ユーザーだけのニッチな世界であるうちは、細分化していることがむしろ歓迎される。
しかし、サービスが大衆化すれば、単純に消費するだけの人の方が先端ユーザーよりも数が多くなるので、至れり尽くせりのサービスが求められる。安い単価で広い範囲のユーザーに安定したサービスを供給するためには、「大企業」への集中の方が適している。つまり、「悪いのは私たち」ということになる。
いや、これが「悪い」のかどうかも分からない。多くの人が安定したサービスを受けられるのは、そのために多少負担するコストが上がったとしても、「良いこと」だと考えることも可能だ。ただでさえ、ネットのサービスは集中した方がユーザーの利便性が高まる傾向にあり、ネットオークションのように、一気に独占に向かうケースが多い。第2のポイントは、需給のひっ迫によって「通信のコスト」が変動するという点だ。
ネットの幹線部分は、映像需要の爆発的増加(さらにその背景にはブロードバンドの進展がある)でITバブル時の過剰在庫の解消が進んだ。供給の制約がより大きい無線では既に料金が上がり始めている。
米国の大手キャリア各社は、スマートフォン向けデータ料金の「無制限定額制」をやめ、「段階的従量制」を導入し始めた。高品質と低料金を両立することができなくなり、安いが混雑してつながらないことと、高くてもちゃんとつながることを天秤にかける状況になっているのだ。
需要が供給より大きくなれば、「売り手市場」になる。インフラを握るキャリアの力が強くなり、料金が上昇すれば、通信という素材を使ってサービスを作るネット企業も、誰でも安く素材を入手できる状況ではなくなり、こちらでも集中が起こる。
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