火曜日 2月 07, 2012 at 16:28

野望

「一番長い草の葉が最初に刈られる」ロシアの諺

あらゆる成功した人物の基礎を成すのが野望、即ち個人の目標を達成しようとする意志だ。

人は成功や栄光、名誉、金、名声の力によって動かされる。映画『ソーシャル・ネットワーク』を全面的に信じるなら、MarkはFacebookを、ハーバードに公平な競争の場を与え、〈かつ〉女の子にモテるために作った。成功は相対的で主観的で流動的だ。時と共にMarkの成功の定義は、彼の創造物に刻み込まれた物と一致するべく成長していった。

野望を前面に押し出せば、足元をさらわれるが、成功には野望が必要だ。難しいのは、それを正しい方向に導き、そのために感情を制御することだ。最初にウィンクルヴォス兄弟が、彼らのソーシャルネットワーキングサイトを作るためにMarkを雇った時、Markは自前のサイトを作るという野望を明かさなかった。Markが真の野望を暴露したのは、後になってから ― ウィンクルヴォスにとって優に遅すぎてから ― だった。

ビジョン

MySpaceは、設計上の不備からユーザーたちにプロフィール画面のカスタマイズを許すことになった。しかし、それは良しにつけ悪しきにつけ目障りな画面を作る結果となり、Facebookのクリーンなインターフェースはユーザーに歓迎された。

Facebookには、何ら〈革命的〉という意味の先見性はなかった。Facebookの価値は、Marc〈ら〉が、単なるユーザーではなく人々のための、本物のディレクトリーが必要であるということを認識したところにある。Facebook以前、実際に「人」を探すことは不可能に近かった。「ググる」ことはできても、必要な人物を1回の検索で見つけることは、当たり前のことではなかった。今やわれわれはそれを当然と受け取っているが、この人物検索の拡張と、人の繋がりは間違いなく〈革命〉である。そして、世の成功の殆どが全く新しいものではなく、既存概念の拡張や改善であることは忘れてはならない。

Markが時としてカリスマ性に欠くことを批判する向きもある。ここで言うカリスマ性とはビジョンの一部だ。カリスマ性は、人を説得して自分のビジョンを信じさせることができるが、カリスマ性それ自身は成功への必要条件ではなく、それを加速あるいは増幅させるものだ。Markの場合、Facebookの膨大な成長率が彼に代わって語ってくれるという幸運を得た。

実行力

「集中を切らさず開発を続けろ」、Mark Zuckerberg

Facebookのスタート当時の機能は、必要最小限だけだった。それ以来Facebookはユーザー規模の拡大に沿って機能を追加し、まさに上空1万メートルを飛びながらジェットエンジンを交換してきた。Facebookの進化と成長の速さを認識せずに、Beaconやプライバシー問題などの失敗を笑うことは簡単だ。

粘り強さ

カルビン・クーリッジ大統領はこう言った。

「この世に粘り強さに勝るものはない。才能も。才能があって失敗した人は数知れない。天才も。報われない天才は、語り草になっている。教育も。世界は高度な教育を受けたホームレスで溢れている。粘り強さと決断力が揃えば万能だ。「続けよ」のスローガンは人類の問題を解決し、これからも解決していくだろう」。

そして1995年、スティーブ・ジョブズがこう付け加えた。「私は、成功した起業家とそうでない者を分けているものの半分は、純粋な粘り強さであると確信している」。

決断力、意欲、執念、あるいは粘り強さが最も重要な要素であることは、Markが身をもって示してきた。Facebookを早く立ち上げてウィンクルヴォス兄弟の不意を突くための執拗なコーディング。大学の追加。MySpaceに対する攻撃。兄弟からの度重なる訴訟への対策。繰り返されるユーザーのプライバシー問題(未だにMarkのアキレス腱である)。しかし、彼が偉かったのは、何に対してであれ無闇に突撃するほど自分を気にかけたり信じたりしなかったことだ。Markは、許可を得るより許しを乞う方が簡単であることを常に思い出させてくれる。

以上が最初の4つの特質だ。多くは持って生まれたものだが、学ぶことは可能であり、自分でコントロールが〈可能〉なことがらだ。しかし、次の2つがなければ、成功はない。

「大きな成功には運が必要、小さな成功には努力が必要」、中国の諺

スポーツとビジネスでは、運は最大の友であり破滅のもとである。

卒直に言って、Markはついていた。幸運が彼をSean Parkerに出会わせ、Peter Thielを紹介され、彼が最初の外部出資者として味方についていなかったら、今でもCEOの座に着いていたとはあり得ない。

しかし、運は自分で生み出すもの、女神に笑みかけられた時、そのチャンスを奪い取るのは自分だ。

タイミング

Googleは最初の検索エンジンではなかった。YouTubeは最初のビデオ共有サイトではなかった。Facebookも決して最初のソーシャルネットワークではなかった。Geocities、Tripod、Friendster、Tribe Networks、MySpace、今思い付くだけでもこれだけある。

Markは常にから時計をコントロールしていた。ウィンクルヴォス兄弟。Facebookをまずハーバードで立ち上げ、それから他の大学に広げていったこと。カリフォリニアへの移転。ViacomとYahoo!の提案拒否。Microsoftとの契約締結。

マーク・ザッカーバーグ、6つの成功要因